「そういえば今って…何時?」
気を失っていたから
時間感覚が掴めず時計を探そうと辺りを
見渡す私に智弘が携帯を見せてくれた。
「えっ1時!?」
13:41の文字が画面上に現れているのを
見て驚いた。
確か眠る前は8時くらいだった。
つまり4時間以上も洗面所に
倒れていたのか。
「そういえばお腹空いた……」
なにも食べてない私の胃袋は
食べ物を欲してきゅるきゅると鳴いていた。
「ぶはっ…お腹鳴りすぎだろ
呪いについて深く考えても仕方ねえし
なんか食おうぜ!」
好きな人に笑われるのって
恥ずかしいんだなぁ…
真っ赤になった顔を隠すように
「うるさいなぁっ!食べるけど!
ってかここ私の家だよ!?」
お腹の音を聞いて笑う智弘に
反撃する。
