言ってしまったら2人も
莉香と同じく私を嫌いになるだろうか。


莉香との楽しかった日々はもう
戻らない、私が壊したんだ…。


「なんですか?」


いち早く恢斗が細い眉を寄せて
続きを促した。


私は俯いて震える口を開いた。


「私達が媛乃の呪いに巻き込まれたのは…
私のせいだって言ったら、どうする…?」


莉香は確かに言っていた。
私が元凶だって。


私が何をしたかはわからないけど
莉香が言ってることはつまり


私のせいで30年前の呪いが
今私達に降り掛かったという事。


私のせいで……


…2人は、驚いた顔をしたまま動かない。


次に浴びせられる言葉に身構える私に


次の瞬間予想外の言葉が届く。


「いやぁ…そりゃねーだろ!この流れで
お前が元凶?ありえねえよ」


「おそらくあなたは関係ないでしょう…
誰に言われたのかは知りませんけど」