そんな想いを、決意を胸に


「ここに来れたのは鍵が空いてたからですよ
それと、来ようと思ったのは
澪夜さんの様子がおかしかったからです」


「そうそう。恢斗の言う通り。
……で、澪夜、話したいことって?」


そういう2人にまた溢れそうになる涙を
ぐっと堪えて


「聞いて。呪いを解く方法がわかったの」


声のトーンを変えずに
私ははっきりと伝えた。


「は!?」


「なんですって!?」


驚く2人に微笑して


そうして私は少しずつ、だけど
丁寧に丁寧に


直接流れ込んだ魔莉乃の記憶や


涙や想いを話し始めた。


話しながらまた堪えきれずに
私は涙を流した。


それでも2人は真剣に
私の話した事を噛み締めるように


涙で言葉がつっかえつっかえになる中
急かしもせずに黙って私の言葉の続きを
待ってくれた。