深夜零時の呪い~止まらない負の連鎖~

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2000/8/4 8:02


「よしっ」


家に着いた私は
昨日莉香と柚姫と座っていたソファーに
1人で腰掛けた。


そのせいか昨日より家が暗く、広く感じる。


気合いを入れるように声を出すと
莉香の言葉の断片を
探ろうと思い出してみる。


やっぱり莉香のあの態度にはなにか裏があるはず…


あんなに急に露骨に態度変えるなんて
おかしいし。


…いつから…?


柚姫の死体を見つけた時から?


いや…その時は普通だったと思う。


ならその後…図書館?


「……そういえば」


ハッとして呟きをこぼしてしまった。


そうだ。最初におかしいなって思ったのは
図書館で私が手を怪我した時だ。


あの時から莉香はなにか変だった。


なんでだろう…


その謎を確認するためにやるべき事は
やっぱり……


「電話……だよね」


テーブルに置いた携帯のディスプレイは
《八崎莉香》。準備は万端。


緊張するけどこのまま
なにも分からないのは嫌。