「…ごめんね、莉香…ごめん……」
どんな喧嘩を莉香とした時より
1番辛かった。
もう、戻れない気がして。
昨日親友だって言ってくれた莉香。
だから絶対本当は裏があるはず。
そう思ってるのに
莉香の激しい拒絶に悲しくて、辛くて。
気を緩めれば泣いてしまいそうだった。
「もう私にかかわらないで……
放っておいて……!!」
…もう、追いかけられない。
最後にそう叫んだ莉香はまた走り出してしまったけれど追いかける勇気はもう無かった。
言葉ってこんなにも胸に刺さるものなのか。
一言一言がナイフの如く
容赦なく胸をえぐる。
呪いとの関係を確かめる間もなく莉香は
いなくなってしまった。
「ごめんねぇっ…」
誰もいなくなった道端でうずくまって
涙でぼやける視界の中
私は莉香の行動の真意を知る術もなく
ただ悲しむしかなかった…。
