そして……
ちらっと恢斗の隣の彼を見る。
するとほんのりと自分の頬が熱くなるのを
感じた。
そう、私が密かに想いを寄せている
誰にでも優しくて、
困った時はいつも助けてくれる…
学年の人気者、智弘。
明るい髪色に
爽やかな笑顔が魅力の智弘。
本当は私なんかと話していて
いいのか?というレベルだけど
こんな私とも仲良くしてくれてる
本当にいいやつ。
そして一緒に登校した
小学校からの親友、莉香。
思い出はありすぎて尽きない。
特徴でいえば天才なことと話し方が
ザ、女子なこと。
性格も明るくて
ほんとに莉香といると
楽しいんだ。
私は普段この5人と行動を共にしている。
みんな優しくて毎日が楽しい。
卒業してもみんなと一緒にいたいなぁ、なんて思ってるんだ。
…その時だった。
『………あんた達が幸せに
なるなんて許さない』
