何かをポケットから出す。



「は!?」



『あなたが私を殺せばすべてが終わる。どう?この拳銃の引き金を引くだけ。私に当ててくれないと困るけど。』



「そんなこと出来るわけねぇだろ…」



『そう。わかった。じゃあこうしようか。』



カチャリという音とともに黒光りする物体が口を理帆の頭へと向けている。





気絶していた幹部たちの一部は目を覚ましたみたいで、私の状況を見て信じられない様子だった。




もちろん、宗一郎だってその1人。




「理帆!?やめろよ!?」


『ごめんね。そーさん…ありがとう。終わらせるのは私の手でやりたかったから。もう気にしなくていいよ。あいつを倒せないのは心残りだけど、みんなが真実をわかってくれるならもうこれで私の願いはかなったから。』