ぼっちの俺に、青春ラブコメは難題すぎた。

頭をぼりぼり強く掻いたあと大きくため息を一つ吐いて俺は渋々ながらも先生の希望に応えることにした。



「はあ……わかりましたよ。部活に入れば先生の気も収まるんですよね?入りますよ、部活に」



「……ほんとか?」


目に微かに涙を溜めて弱々しい口調で聞き返す豊島先生に思わず寒気を感じつつも俺は頭を何度も振って返事をする。



「はいはい。入りますよ。入りますからもうその嘘泣きをやめてはもらえませんか?全身に物凄く寒気を感じるので」



「なっ……、先生が泣いてまで頼んでるのに、何その言い方!それだからあんたは友達がいないのよ」


先生が自分の教え子に言う台詞ではないと思うんだが。

あんたは友達がいないとか。



別に俺は構わないけど一々気にするようなタイプでもないから。
それにとりあえず一度部活に入部してみてその日の当日中に自分にはこの部活は合いませんでしたとか理由を付けて退部すれば済む話だし。

授業が全て終了したあとの貴重な俺だけの時間を邪魔などされたくはない。



俺はいつでもオールフリーなんだー!



先生の前では表情を全く崩すことなく死んだ魚のような目をしているが、心の中では右手を高々と真上に挙げて叫んでいるのだ。