ぼっちの俺に、青春ラブコメは難題すぎた。

「おまえが、瞬きをしてる間にわたしの貴重な三年もの月日が流れて歳を老いたくないわ」

担任の先生が両腕を前で組んで腕組みをして教室のロッカーに凭れ掛かって小さな声で呟く。


「ああ~……三年も過ぎたら先生も40歳になっちゃいますもんね」

「38よっ!この2歳の違いは大きな違いよっ、いい!?」


あまり変わらないと思うのだが。
たかが2歳の違いなんて。


「……あ、はいはい。それはわかりましたから。そんなことよりもどうして教室に俺だけ残したんですか?まさか……生徒への禁断の愛の告白ですか?俺、自分よりも20歳も離れた女性に興味ないのでごめんなさい」

深々と先生に頭を下げて先生から告白される前に断る。


「……どうして、先生がフラれた感じになってるんだ?それに!どうしておまえ何ぞに先生が告白しなくちゃいけないんだ!」


「えっ、違うですか?」


「違うわっ!」

豊島先生は大きな声で突っ込む。


「……いや、結婚適齢期が大分前に過ぎてるので慌てて自分の生徒にまでに手を出そうとしてるのかと」


「そんなことするかっ!いくら結婚適齢期を過ぎてるからって自分の生徒にまで手を出すわけないわよ」

……自分が結婚適齢期が過ぎてることは認めるんだ。
そうゆうところに関しては潔いみたいだな。


「じゃあ、何のために先生は俺だけを教室に残したんですか?」

先生がなぜ俺だけを教室に残したのかの理由を知るために、面倒ではあったが一応事情確認の為に先生に聞いてみる。


先生は先程の不真面目な顔ではなく神妙な面持ちで話し出す。


「……おまえって、学校に友達と言える奴がひとりもいないだろう?」


「学校以外にも居ませんが。今までの人生で友達がいたこともありません」

真顔で即答する俺に先生は、哀れんだような表情で言う。


「おまえ……よくさらっと生きてることに絶望しそうな衝撃的なことを平然と言えるな……」


「……別に事実そうなんですから、変に嘘をついたり、わざとらしく口ごもる必要はないでしょ?」

なんて平然と先生には言ってるが、けして平気というわけではない。
俺だって普段の学校生活を過ごしているときにひとりでいるのが寂しいと感じるときがたまにはある。