ぼっちの俺に、青春ラブコメは難題すぎた。

……本気なわけないだろう。

冗談も通じないのかよ、こいつには。




「……俺は至って本気だけど?」


俺って、根っからの天の邪鬼!
素直じゃないの~……。


「冗談は貴方の顔だけにしてほしいのだけど。倉根くん貴方は、もう少し自重性のある人だと思っていたわ」


首を横に振って呆れた顔をして大和が言う。



……自分の容姿が他人よりも劣ってる事くらいきちんと理解してる。

冗談で言っていたつもりなんだが大和には、俺の天才的ボケを理解する事ができないようだ。


まだまだお子ちゃまだな、お主も。



「……人間なんて、他人が思っているよりも自分の事を3倍くらい良いと思ってるもんだろう」



「そうゆうものなの?」


大和は、どうやら俺の言葉にぴんと来ないのようで首を傾げて言う。




「……そうゆうもんだ」



……一般的常識と言ってもいい。

他人から自分を批判されるのは、誰だって嫌なものだからな。



……まあ、今はそれはどうでもいい。



……今、俺にとって重要なのは。



「……いい加減、俺を直視するのやめてくれないか?それに先の聞きたい事って何なんだ?話を続けてくれよ」


大和からガン見されるのに耐えることができなくなった俺は、顔を横に向けて俯いて小声で呟く。


……このままじゃ、大和の綺麗な瞳で俺の汚れた体がどろどろに溶けて無くなってしまう。……確実に。



美人の大和から見られて恥ずかしくなったわけじゃない。

女子から直視されることに慣れていないからどう反応していいかわからないだけだ。



だから断じて、大和に見られて恥ずかしがっているわけじゃないっ!