ぼっちの俺に、青春ラブコメは難題すぎた。

痛む足を引きづりながら階段を上って自分の部屋までたどり着いた俺は学校用の黒い鞄をベットの横に立て掛ける。



ベットに座った俺は、そのまま倒れ込むように寝そべり部屋の天井を見上げて考える。




……人が人を好きになるのはこの人生を生きてるなかでは、至って極普通なことと言えるだろう。


生きていれば、恋の一つや二つはするものだ。


……俺にだって……、小さな恋心他人に抱いたことも昔、一時的にあったのかもしれない。


……人が人を想う。


……甘く、ちょっぴりほろ苦いまるでカカオの多く含まれたチョコレートのような甘味。


今、この世界に存在するからこそ抱ける感情の一つ。


羨ましいか?と言われれば、素直に言おう。羨ましいと!



二階堂が大和に密かに行っている手紙を送る行為やプレゼントをあげたりなどの一方的な好意の表し方を理解できるかと言われれば、全てを理解しきることはできない。


と言いたいが、多少は二階堂の気持ちの悪い大和への一方的な好意の表し方を理解できてしまう自分がより気持ち悪くて笑えてきてしまう。



……あぁ、世界にはいつの日も美しいものと汚れたものが混在し続けるものだ。