ぼっちの俺に、青春ラブコメは難題すぎた。

それにだ。
大和がいるというのに他の生徒がいないのはどうゆうことなのだろうか。


大和は、俺とは違い他の生徒からも人気があるから(特に男子)他にも部員が居てもおかしくはないはずなのに他に部員らしい人間がいるような感じはしない。



「倉根、お前がこの部活について知らないのも無理はないさ。この部活はあくまでも形だけだから今まで一度も生徒から相談を受けたことなどないからな」


両脇に手を当てて偉そうに胸を張り自信満々に豊島先生が言い切る。

俺は余りにも自信たっぷりに誇らしげにしている豊島先生に言葉が出ず苦笑いを浮かべる。


……それって、部活動として成り立っていないですよね?


……形だけって。




「それにだ。大和のような美少女が相談事に乗ってくれる部活にいるなんてバレたら大量の生徒が押し寄せてくる可能性があるだろう?」


「……い、言われてみれば」


思わず納得してしまう。

確かに大和のような学校のみならず一般的に見ても美しい女子に相談事に乗ってほしいと思う生徒もいることだろう。
同じ部活に入りたいと思う生徒もいることだろう。
そしてあわよくば大和と仲良くなりたいと下心を持って近づいてくる人間もいるだろう。

そりゃまあ、一応生徒の相談に乗るという部活なわけだから悪いとは思えないけど。



「そこでだ。まあ、一応形だけとは言え生徒からの相談に乗るという部活なわけだから最初は仲間内で身近な相談事をし合うというのはどうだ?」



「すみません。先生の相談には乗りかねます」



「どうして、先生の相談だけはダメなんだ!」



「……先生の相談って早く結婚したいとかいう相談ですよね?」


「うぅっ……」


……やはり図星だったか。

所詮豊島先生の相談なんて俺でもわかってしまう程の低レベルな相談事なんだ。