…………美雨に会いたい。

暇があればそんなことを何度も望んだ。

でも、俺はあの時美雨を捨てた。

そんな資格なんてない。

美雨と別れてから何人の女と付き合った。

でも、美雨を忘れることが出来なかった。

美雨と別れなきゃ良かった。

美雨を、傷つけなければ良かった。

女々しいな…。

美雨はきっと今頃他に男がいるだろうな。

あんなに可愛いし、性格も良い。

気遣いも出来るし、料理も上手い。

何もかも完璧な女だからモテるのも当たり前。

美雨への後悔を感じながら配給に行った。

そこにはとても綺麗な女がいて、よく見たら俺の会いたい人で思わず俺は、

「美雨?」

と聞いていた。