部屋に入ると、今更だけど緊張してきた。

「あ、好きなところに座ってて!!

配給されたものにろうそく入ってたからつけてくるから!!」

そう言って私は台所に行った。

ろうそくに火をつけ、持っていくと理巧は昔一緒に撮った写真を眺めていた。

付き合ってた頃の写真。

「……………まだ、持ってたんだな」

理巧はそう言った。

持ってるよ。

だって写真に映ってる理巧の笑顔が忘れられないの。

一番好きな笑顔。

「うん。

私の宝物なの!」

そう行って言って笑うと理巧は辛そうな顔をした。

……そんな顔しないで?

お願い。

そんな顔が見たいんじゃないの。













ねぇ、理巧?
























笑ってよ。