そんなことを思っている間に、私の家についた。

私の上はアパートの2階。

「家に着いたよ。

本当にありがとう!」

名残惜しいけど、ここでさよならなのかな?

ここで別れたら次はまた会えるのかな?

「あぁ、ここか…。」

あれ?

理巧も名残惜しそう…。

何でだろう?

「……もし良かったら家に寄っていく?」

気付けば誘っていた。

ダメだよね。

私はもう理巧の彼女じゃないんだよ。

理巧にもきっと私なんかより可愛くて、優しくて、気遣いが出来る彼女がいる。

私、女々しいよね…。

「寄ってく。

美雨の部屋何階?」

え…。

良いの?

私バカだから、期待しちゃうよ?

「2階だよ!!

こっち!!」

無意識に理巧の手を引いてた。