僕の恋人

「どこへ行くの?」


「そこのコンビニで検査薬を買ってくる。今日が平日なら病院も開いてたのにな」


「そんな、慌てなくても」


「今慌てなくていつ慌てるんだよ」


ボクはのんびりと構えている美咲に「行ってきます」と告げてアパートを飛び出した。


いつもの風景がいつもよりも色づいて見える。


太陽の光や木々の葉がボクと美咲を祝福してくれているように感じられる。