桜色の涙


そうだ、最終試合は5組と対決。5組には江崎くんがいるんだ。


さっき星那ちゃんが彼を見ていたからか変に緊張する。


勝てるのかな。バスケでも負けるなんてそんなの絶対に嫌だ。でも、どうしよう。自信がなくて足がすくんでしまう。



「迅くん、頑張って……!」


「星那ちゃん……」


その言葉だけで心があたたかくなっていくのがわかる。


俺じゃなくて江崎くんを応援するんじゃないかって思っていた。彼女は江崎くんの味方なんだと思っていた。



でも、彼女は俺のことを見てくれている。それだけで十分だって思えるよ。


せっかくいいところを見せられるチャンスなんだ。江崎くんにだけは負けたくない。