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「迅くん、頑張ってね」
星那ちゃんは俺の目を見つめながら可愛い笑顔で送ってくれる。
そう、時間が過ぎるのは早く今日はもう球技大会。今まで苦手だけどかなり練習してきたことを彼女も知っている。
今朝一緒に登校するときも。
『迅くんなら大丈夫だよ。あんなに練習したんだから』
そう言って優しく微笑みかけてくれた。
「ありがとう、星那ちゃん。大好きだよ」
「……うん、ありがとう」
あ、また今も間があった。相変わらず彼女から「好き」は返ってこない。
めげずに伝え続けるからいいんだけど、それでも一緒にいるとどんどん欲張りになってしまう。
早く俺のことを好きになってほしい、と焦ってしまう。


