「いろは、肌すべすべだなー」
「はぁっ?」
「うん。まるでジョシコーセーみたい」
「ちょっと!正真正銘ジョシコーセーだっての!」
ツッコミとボケ。一度ポカンとしたハルナさんは、直ぐにハハハ、と笑ってまたほっぺをつねってくる。
だ、だから近いって……。
どんな職業についているかもわからない男の人。人を殺したことがあると自白してくる変な人。
挙句には私の心臓を食べたいだとか…不気味なことまで言ってきて……。
怪しすぎて普通なら席を外すレベルなのだろう。でも、私はそうしない。
時間が経つたび、列車が先は先へと進むたび、景色が移りゆくたびに……、私の心はハルナさんを受け入れる。
「…ほんと、夢みたいに、嬉しいよ」
────……この匂いを、知っているようで。
