「あっ、や、ちがうから!こりぇは!」


盛大に噛むくらいには慌てふためいた彼を見

てピンときた。イヤホンを片方はずして私の

耳につけてみる。彼が私を止めようと手を伸

ばしてきたけれどもう遅い。