「ほんと…?」 また涙腺が緩んだ。 「俺も彼女いねーし、あいつが来てもいいかってそのままにしてた。曖昧にしてた。ほんとごめん…でも、真白がいるなら、もうやめる」 そういう事、全部とつけたした叶ちゃんの目は本気だった。 「……うん」 「付き合おう、真白。友達とか幼馴染みじゃねぇ…彼女として隣で笑ってほしい」 窓から差し込む夕日にふたりの影が伸びる。 「うんっ…よろしくね、大好き!」 そして、影が重なった。