俯いてしまった少年を見て、男はくす、と笑った。
「さて、君は何を依頼しに来たのかな?」
デスクから立ち上がり、男は少年を部屋の中央にあるソファへと促した。
「あの…ホントにここは何でもしてくれるんですか?」
ソファに腰掛けてからおずおずと口を開いた少年はそう質問していた。
「もちろん小さな事件から大きな事件まで。何でも聞くよ、話してごらん」
妖しく微笑んだ男に少年はますます顔を赤くした。
「あ!君、コイツに惚れたら犯すからね!」
「えぇっ!?は、はいっ、惚れませんっ!」
「こらこら、こんな若い子相手にむきになるなって。さ、依頼はなにかな?」
「あ、はい。あの……僕のうち、先月父が事故で亡くなったんです。でも……その事故、なんだか不自然で…」
少年はゆっくりと事の内容を話し始めた……。



