そんなある日。 休み時間、ツキシロと廊下を歩いていたエイスケは、ふとあの視線を感じて振り返った。 「……?」 その方向にいたのは一人の女子生徒。 じっとりと絡みつくような視線。 ゾクリ。 背筋に悪寒が走った。 「なあ…アイツ、誰?」 彼女から視線を逸らしてエイスケはツキシロに小声で耳打ちをした。