気付けばいつも、キミの指を視線が追いかけていた。


頬杖をつく指。
眼鏡をあげる指。
髪をかきあげる指。


時々、キミと視線が合うと恥ずかしくてすぐに逸らした。


でもキミは気を悪くした様子もなく、微笑んでくれる。


そして時々、その白い指で触れてくれる。


その瞬間が一番幸せ。