翌日もチビは帰ってこなかった。


胸の中の不安の塊がどんどん大きくなっていく。


バイト中も頭の中はチビのことばかり。


(きっと私が家に帰る頃にはチビもひょっこり帰って来てるよ、ね)


そう言い聞かせながらも、頭の片隅では絶望が確実な確信となっているのを感じていた……。




「チビ帰ってきた?!」


家の玄関を開けて開口一番に私は祖母に問い掛けた。


答えは。


「まだ来んよ~」


「……ふ~ん」