――数日たったある日。 夜になってもチビが帰ってこなかった。 外で走り回って翌朝まで帰らないのは珍しいことじゃなかったけど…真冬にそれは滅多になかった。 「そのうち帰ってくるわ~」 笑いながら言う祖母に私も笑って返した。 けれど、なんだか胸の奥がモヤモヤして嫌な感じだった……。 後になって後悔した。この時、もっとちゃんとチビを探せば良かったって。