〈僕〉


毎朝、教室に入るたびに僕は一瞬だけ心が痛む。


仲良く隣同士の席で笑いあってる二人が目に入るから。


それでも、君はいつも一番先に僕の姿に気付いてくれる。


にっこり笑って声を掛けてくれるんだ。


「おはよー!」


その一言で僕の心の傷は完治する。