そして、私とアベカワは3年生になってからも同じクラスになった。


相変わらず彼の机には牛乳ビンが2本。


「ね、なんでいつもチカの牛乳、アベカワが飲むわけ?」


友達が言う。


「さあ…よくわかんない」


私はニコニコ笑いながら答えるのだ。


アベカワが誰を好きだっていい。


私はずっとアベカワのことが大好きだよ。


だから、明日も明後日も私の牛乳、


飲んでね?


そしたら毎日一回はアナタと話すことができるから―――。






     《END》