ある日気付いた。


仕事から帰る途中の公園の入り口。


いつも一人の少女が佇んでいる。


中学生くらいだろうか?

私服姿で公園の名前の書いてある背の低い柱にもたれて、道行く人達を見ている。
いや、誰かを捜しているという感じだ。


私は気になって気になって、ちょうど1週間後に彼女に声を掛けてみた。