「ごめん、私大事な用事忘れてた。帰んなきゃ。」


「そっか〜…残念。


じゃあまた明日!」


私は部屋を出る。


はぁ…


「秋穂?帰んの?」


後ろから呼ばれて振り返る。


「あ、しゅ…うと…。


うん、帰る。」


今は柊斗と話したくないな…。


「じゃ、送る。」


え。


「べ、別にいいよ。


みんなと楽しんできて。」


私は顔を背けて言った。


「なんか、怒ってんの?」


ぐっ…。


「お、怒ってないよ。


わ、私帰るから、じゃあね。」


「あ、おいっ!」


柊斗にギュッと腕を掴まれる。