花岡4姉妹の恋愛日記

「はいっ」


えっ…。


声のした方を向くと私の隣にひとりの男子生徒が立っていた。


手には本。


あ、取ってくれたんだ…。


「あ、ありがとうございますっ。」


そう言って本を受け取る。


あれ?


顔をよく見るとさっきの文芸部の先輩。


「どういたしまして。」


ニコッと先輩が微笑む。