初恋のキミは最愛ヒーロー


それから、しばらくして一般公開開始の時間に。


私は、もう一人の宣伝担当の女の子と教室を出た。


午前中は私たちが二手に別れて校内を宣伝してまわり、午後は別の女の子2人が同じように宣伝活動をすることになっている。


お昼まで頑張れば、午後はフリー時間。


企画や各クラスの出し物などを自由に見てまわれるから楽しみだ。


「それじゃあ、私は校舎西側と校庭の方を回るから、碧瀬さんは東側と中庭の辺りをよろしくね!」


「うん!」


「今日も暑くなりそうだから、無理しないでね。昨日も休憩とりながらやってたから」


「了解。そうするね」


宣伝担当の女の子と別れて、私は校舎東側へ移動すると、“2年3組 縁日開催中”と書かれたA4サイズのプラカードを持って歩き出す。


“ぜひ、遊びに来て下さい”などの言葉を添えながら。


看板の裏にはミニサイズのチラシが入ったクリアケースが貼り付けられていて、興味を持ってくれた人にチラシを渡せるようになっている。


出来るだけ、たくさんの人に縁日を楽しんでもらうためにも、しっかりアピールしよう。


生徒や一般の人たちで賑わう廊下をゆっくり進んでいると、正面から桃舞くんと玲音くんが歩いてくる姿が目に映った。