「おはよう、紫葵ちゃん!」


「同じクラスになれて良かった…!席は離れてるけど、これからも引き続き宜しくね!」


「うん!こちらこそ宜しくね」


二人でニコリと笑い合う。


紫葵ちゃん、クラス一緒だったんだ…。


さっき、壱夜くんにホワイトボード見てもらっただけだから知らなかった…。


嬉しいな…。


「あ!ちなみに、夜本くんは?」


「光規は2組なの。でも同じクラスだと照れくさいものがあるから、隣のクラスで良かったかな…って」


「そっか。なんか幸せオーラいっぱいで順調そうだね!」


「そ、そうかな…?」


少し恥ずかしそうに目を泳がせる紫葵ちゃんに、微笑ましさを感じてしまった。


実は、バレンタインの日。


夜本くんに思い切って告白をした紫葵ちゃん。


ダメ元だったみたいだけど、実は夜本くんの方も以前から紫葵ちゃんのことが気になっていたらしく、返事はOK。


二人は付き合うことになったみたい。


それを紫葵ちゃんから聞いた時は、自分のことのように嬉しかったな…。


好きな人に気持ちを伝えて、両想いになれるなんて、とても素敵なことだから。