初恋のキミは最愛ヒーロー


「そ、そうなの…?」


「アイツ、妬いたんだよ…絶対」


桃舞くんはニヤリと口の端を上げると、壱夜くんを追いかけて歩き出す。


私と玲音くんも、それに続いて公園を出た。


壱夜くんが嫉妬…?


そうなのかな…?


もし本当だったら、小躍りしたくなっちゃうぐらい嬉しいことだけど、きっと違うだろうな…。


前も、頑なに否定していたし。


あの頃よりは壱夜くんと親しくなったとは思うけど、友達以上に意識してくれてるとは思えない。


嫉妬してくれた…なんて考えるのは、自意識過剰だよね。


心の中で大きく頷いた。


その後、先を歩いていた壱夜くんに追いついた私たちは、4人で最寄り駅へ。


改札を抜けてホームに続く階段を降りると、もうすぐ出発時刻を迎える列車の姿が目に映る。


「おっ、ナイスタイミング!」


声を弾ませる桃舞くん。


みんなで電車に乗り込んだ途端、車両の中がザワつき始める。


女の人たちの視線が、一斉にこちらに注がれた。