ある夜の出来事


「え、いい人?なんでですか??」




尚も私は理解できずにいた。




そりゃあ、本人を前にしてこんなこと言うのは恥ずかしいけどさ…。



でも、全部ホントのこと。





「綾部さんは、俺がここにいるから、そう言ってくれてるんじゃないですか。」





あれ、信じてくれてない?




「ううん、違いますよ。さっき、ホントって言ったじゃないですか。」




「いやいや、その気持ちは嬉しいんすけど…」




なんで?まだ信じてくれない。





ヤバい。なんか、イライラしてきたかも…。






「だから、ホントなんですってば!私はあなたが好きなんです!!」




気がついたら。



私は、机にドンっと手で音をたてて。



大声で、



大告白をしてしまっていた。