「フェニックス…です」 悩んだ末に、私は彼のチーム名を告げた。 だってこのチームのことしかあんまり知らないし。 変に別のチーム名を言ってつっこまれたら、アウトだしね。 「気、遣わなくていいんですよ?」 彼はニコニコしながらジンジャエールを飲んでいる。 「別に、遣ってないです。ホントです」 私は、まっすぐ彼に向かって言った。 「へぇ…。じゃあ、その中でも好きな選手っています?」 なんか、どんどん追い込まれてきてる気がする。