「そこの!近くの病院に運ばれたの!!ほら!突っ立ってないで早く行くよ!!」

フリーズしている私の手を引き、素足のまま駆け出した。
しゅんの病室に着くと、その愛しい顔に白い布が。

しゅんのお母さんの嗚咽が部屋に響いていた。

私は信じられずその場にへたと座り込んだ。

「しゅん!!目を!目を覚まして!!」