桜国の入学試験及び学力テストは、大学入試で例えると難関私立大レベルである。


それに加えた体力テストは中学生で測るものと内容は変わらない。

各測定の年齢、身長平均を元にした点数を合計し、体力テストの得点とするだけだ。


生徒に知らされず行われる容姿審査はその名の通り、容姿の美しさや美意識の有無をチェックされる。


しかし受験する生徒の中には何らかの事情があり本当の姿を隠している者も少なくないため、体力テスト用の指定の体操服に着替えてもらう更衣室に審査員が設けられている。


こうして行われる試験は毎年大掛かりだか、手間がかかっている故に、桜国と呼ばれるほどになり、そこに暮らす者は全国の未来を支えていく人材となる。


3つの学園創立以来、この試験全てを満点で入学した首席は誰ひとりいないという。


それほどこの試験は難関であり、トップの能力をもつ者達にもまだ伸び代があることを教えてくれる、とても素晴らしい学園である。


試験が厳しい代わりに通常制服の指定以外の校則は無に等しいほど自由だ。


そんな校風に抱く憧れも、この桜国を目指す者が年々増え続けている理由だろう。