「いざとなりゃ、俺が凛の面倒見てやんよ。」

「え?」

「これからも飯、食わせてやったかな?」

「そ、」



それって―――――――――――





(プロポーズ!!?)




〔★として使われることもある★〕



(えー?えー?お兄ちゃんが私にご飯食べさせてくれるって~あ、生活じゃなくて、食事的な意味よね!?食事的な~)



食事・・・







“凛、あーん♪”

“あーん、瑞希お兄ちゃん♪”





ゴクッ!!





「なんだよ?まだ薬、全部飲み込んでなかったのか??」

「そ・・・そんなところです・・・・♪」





平気な顔で身軽にヒモのはしごを降りていく好きな人の言葉に、熱い顔で首を縦に振る。





「大丈夫か?顔赤いけど、薬の作用か?戻ったら、シゲ先生に見てもらおうな~?」

「は、はい・・・」

「苦いのに、頑張ってよく飲んだなぁ~凛ちゃんは~?」

「~~~~!!」





あきらかに、からかっているとわかるセリフと顔。

間近にある好きな人の顔を、彼の目を見ながら言い返した。





「・・・・苦くないもん・・・・」

「あはははは!やせ我慢かよ~?」





(・・・本当だよ。)





口に入れた瞬間は苦かったけど。

あなたの言葉で、あなたのことを考えたら。





「苦くなかった。」





(甘く感じたもん・・・。)





甘えるように体を押しつけたら、クスッ♪と笑う声が聞こえた。

それを心地よく感じながら、波風を受けながらジェットスキーにまたがる。






「撤収―――――――!!」

「「「「「おう♪」」」」」

「はい・・・。」





瑞希お兄ちゃんの号令で、4台のジェットスキーが陸に向かって動き出す。

忍者との二度目の遭遇は、ほろ苦い形で終わった。












~安全第一!4代目の片腕ライフ!!~完~