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こんなにも、明日を待ち遠しく感じたのはいつぶりだろう。
退屈な土曜日、約束の日まであと何時間?朝起きてから何回、時計を見ただろう。
あいにくわたしは朝が早い。稽古が終わって帰ってきてからの時間をどうやって潰そうか困ってしまう。
ベッドの上に寝転がり、見飽きた雑誌や漫画をパラパラと開いては閉じて。結局、適当にその場に放置。
わたしはゲームができないし、勉強なんて嫌いです。
「そうだ‼」
抱きしめていた枕をポイッ、と投げて部屋から飛び出した。
ーーー
ーー
──ピーンポーン……
『はーい‼入っていいよ~』
中から寧音の声がして、わたしは寧音の家のドアを開ける。
「歩舞‼だめッ。早く閉めてっっ」
「え!?」
わたしの足元にするりと黒い何かが通る。
「わっ、リリチャン‼」
急いでドアを閉めると、その黒い猫は鼻をぶつけた。
「よかったー。最近リリチャン、外に出たがるの~」
こんなにも、明日を待ち遠しく感じたのはいつぶりだろう。
退屈な土曜日、約束の日まであと何時間?朝起きてから何回、時計を見ただろう。
あいにくわたしは朝が早い。稽古が終わって帰ってきてからの時間をどうやって潰そうか困ってしまう。
ベッドの上に寝転がり、見飽きた雑誌や漫画をパラパラと開いては閉じて。結局、適当にその場に放置。
わたしはゲームができないし、勉強なんて嫌いです。
「そうだ‼」
抱きしめていた枕をポイッ、と投げて部屋から飛び出した。
ーーー
ーー
──ピーンポーン……
『はーい‼入っていいよ~』
中から寧音の声がして、わたしは寧音の家のドアを開ける。
「歩舞‼だめッ。早く閉めてっっ」
「え!?」
わたしの足元にするりと黒い何かが通る。
「わっ、リリチャン‼」
急いでドアを閉めると、その黒い猫は鼻をぶつけた。
「よかったー。最近リリチャン、外に出たがるの~」