+ヴァンパイア執事+

今日もう何度目かしら、溜め息をついて、肩をすくめるのは。

「つまりバフィ、この子はアンタの超熱烈なファンってわけね?」

「どうやら、そのようです」

答えるバフィはひどくなんともない表情。

そうね、アナタ、女には不自由しない顔立ちだもの。こういうのは慣れっこか。

私は堀内に、明確に、告白してやる。

「いいこと堀内さん。バフィはだれのものでもないわ。私のものよ。私が言えば、なんでもするわ」

「っ、そんなこと!!」

「嘘じゃないわ」

反抗的な堀内にわからせるには、少し過激なほうがいい。

「バフィ、堀内を締め上げなさい」

「かしこまりました」

「!?」

私が命令した直後、バフィは片手で堀内の首を掴み、持ち上げた。

一気に、本当に、締め上げている。

「っ、っ!」

「離しなさい」

「はい」

堀内が呼気をかすれさせる前に、解放させる。

咳き込む堀内を見下しながら、次の命令。

「バフィ、私の靴を舐めなさい」

「はい、お嬢様」

「!? バフィさま!?」