+ヴァンパイア執事+

首の後ろを捕まれ、腕をねじられ、廊下に押し付けられている彼女のもとへ、

「今日は一日」

私は、

「たくさんのプレゼントを」

急がず、

「もらったわね」

ゆっくりと、

「ありがとうね、堀内さん」

歩み寄る。

そしてトン、と、

「でも、委員長仲間に裏切られるなんてショックだわ。ねぇ、堀内、さん?」

彼女の眼前に、立った。

悔しげな目が、蛇のように私を見上げてくる。

私はただ、見下す。

容赦なく、見、下す。

「っ、この、アンタなんかに、こんな仕打ち……!」

まるでワラ人形に五寸釘でも打ち込むような声で言う堀内。

はっ、と笑ってやった。

「私がアナタになーにしたって言うのかしらぁ? こないだの委員会を欠席したの、そんなに気に食わなかったかしらぁ?」

しゃがんで、堀内の顎を掴み、真っ向から見据える。

「なんの恨みがあるか知らないけれど。私の成績も、立場も、みんな私の努力ゆえよ。アナタに嫉妬されたり、恨まれる筋合いはないわ」

すると、

「誰がっ!!」

堀内は顔を振り、私の指を噛もうとした。

「きゃぐっ!?」

けれど残念。

バフィが頭を押さえつけるほうが、速いのよね。