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銀色に煌めくプレゼントを仕込んでくれてる犯人さんへ、私は歩み寄った。
夕暮れの逆光で、真っ黒い影のような彼女。
しかし、バフィがすでに調べている。その素性なバレバレだ。
「もうだれなのかはわかってるわよ。お隣のクラス委員長――堀内さん?」
「くっ」
正体を簡単に見破られたせいか、人影が走り出す。
私達の立っているドアとは反対方向へ。
驚くほど素早く、彼女は教室を飛び出した。
廊下を駆けていくスカートのはためきには、優雅さの欠片もない。
パチン。私は指を鳴らした。
「やれやれね、バフィ、鬼ごっこよ。三秒以内、無傷で捉えなさい」
「承知いたしました」
瞬間、後ろにいたバフィはしかし、すでに遥かへと駆け出している。
向こうのほうで、彼女が容易く、バフィに捕縛されるのが見えた。
意味のない、無駄な逃走だ。
ふむ。二秒か。バフィもよくやったわ。
銀色に煌めくプレゼントを仕込んでくれてる犯人さんへ、私は歩み寄った。
夕暮れの逆光で、真っ黒い影のような彼女。
しかし、バフィがすでに調べている。その素性なバレバレだ。
「もうだれなのかはわかってるわよ。お隣のクラス委員長――堀内さん?」
「くっ」
正体を簡単に見破られたせいか、人影が走り出す。
私達の立っているドアとは反対方向へ。
驚くほど素早く、彼女は教室を飛び出した。
廊下を駆けていくスカートのはためきには、優雅さの欠片もない。
パチン。私は指を鳴らした。
「やれやれね、バフィ、鬼ごっこよ。三秒以内、無傷で捉えなさい」
「承知いたしました」
瞬間、後ろにいたバフィはしかし、すでに遥かへと駆け出している。
向こうのほうで、彼女が容易く、バフィに捕縛されるのが見えた。
意味のない、無駄な逃走だ。
ふむ。二秒か。バフィもよくやったわ。

