「なるほど」

とうなずいた。

「このクラスに犯人はいないのね。よかったわ、善良なクラスメイトばかりで。バフィ」

そして指をひとつ、鳴らす。

「犯人を探し出しなさい。今日中によ」

「はい、かしこまりました」

恭しいお辞儀をしたバフィは、いつの間にか、私の机を綺麗に片付けてしまっている。

いったいどこにあのノートをやったのか。

……聞くだけ野暮ね。

彼は最高の執事。そのくらいの芸当ができなくてどうするの。