その光景を眺めていた瞬間、ある違和感を感じた。

「なんだ?このモヤモヤした感じは?」


宮部は時々この感覚襲われる時がある。


探偵の勘とでもいうべきか、いつもこういう時は何か重要な事を見落としていたりする事が多い。


「やっぱ3年前の事件と今回の出来事は何か関係があるのか?でも接点はなんだ?思い違いか?」


宮部の疑問は考えれば考えるだけ答えの出ない迷宮へと迷い込んで行くように思える。


そもそも宮部がそう思っているだけでまったく関係がないのかもしれない。


だが、宮部にはある確信に近いものが1つだけあった。


それを確かめる為にはやはりあの人に話を聞くしかない。


「親父にあの時の事を聞いてみるか。」


宮部の表情に迷いはなかった。