時刻は深夜2時50分


宮部も連日ゴリラビルへと来ていた。


やはり外はかなり冷え込んでおり車の窓ガラスがすぐに曇ってしまう。


宮部は熱いコーヒーが欲しくなり自販機を探す為に外へ出た。


周囲に自販機が見当たらず店の裏へと回ると暗闇の中強い光を放っている一台の自販機があった。


その更に奥には小さなプレハブ小屋がたっている。


恐らくめぐみがあの夜、母親の迎えをまっていたという休憩室であろう。


宮部は好奇心からそのプレハブ小屋のドアを開けてみた。