深いため息とともに、次から両親がいない時は絶対に鍵をかけておこうと固く誓った宮崎の元に
「よっす宮崎!どうせ暇してるだろうと思って、遊びの誘いにきてあげたぞ」
予想通りの高知が、上機嫌で現れた。
先輩の来訪なので、宮崎はとりあえず体を起こす。
「それはご苦労さまです。でもあいにく、俺は今勉強中で……」
「宮崎に勉強なんて似合わないよ!それよりさ、肝試ししよう」
「似合うとか似合わないとか、そういう問題じゃ……。……肝試し?」
「うん、肝試し!」
困惑顔で聞き返した宮崎に、高知が笑顔で同じ言葉を繰り返す。
「いや、でも……」
笑顔の高知から視線を外して、宮崎は全開になった窓から外を見やる。
今日も忌々しい程に太陽が照りつけている、洗濯物がよく乾きそうな、とてもいいお天気だ。