「柚花、今のままじゃ負けっちゃうよ!いや、勝負する前から既に気持ちで負けてるよ。そんなんじゃ、勝てるものも勝てないんだから。まずは自分に自信持って。自信持てないなら、自信持てるようになるところから始めるの。みんなね、勝つために必死で戦ってるんだよ」


いつか、友人が勢い込んで熱弁していた。

柚花が頑張るというのなら、全力で応援したいのだと。

だからわたしは、決心した。

どんなに辛くて、悲しくて、胸が張り裂けそうな苦しみを味わっても……わたしはこの恋を、諦めたりしないって。

だからわたしはこれからも、これまでのように……いや、これまでよりずっと、あの人の事を想い続ける。

その視線の先に、わたしではない誰かがいたとしても。

未来ではきっと、わたしを見てくれていると信じて……今はただ、必死に戦い続ける。