先輩が目を覚ましてから



3ヶ月がたった。



あのあと先輩は順調に回復して



今ではすっかり元気。



ガチャ



「麗生」



「あ、先輩」



「…ここにいると思った」



「あたし達の始まりの場所ですもん」



「もう初めてあってから1年たったんだな」



「そうですね…」



「ここで麗生が俺に朝ば…」



「してません!!!」


「ふっ」


あ、あたしの大好きな笑顔だ


「あたし…先輩にであえてよかったです」


「俺も」


先輩にであってから


幸せなこと


悲しいこと


沢山あった。


一度失いかけたからわかる


先輩の大切さ。


「先輩初めてあった日眠いからって帰ったの覚えてますか?」


「あーそうだったかも」


「あの時、先輩なんて言ったか覚えてますか?」




「またあした」


おぼえてて…くれた。


「きっと次の日も麗生に会えるって思った。
だからまた明日って言った」


「明日が来るって…素敵ですね」


「麗生がいる明日は幸せだな」




先輩…………。


あたしの明日には先輩がいて



先輩のあしたにはあたしがいる。



きっとそれはいつまでも



いつまでも変わらない。



「麗生」



先輩に名前を呼ばれて振り返る



先輩は笑顔であたしを見ていて



「好きだよ」



そういってくれた。