文化祭から1週間がたった。


先輩からはあの夜電話がかかってきた


でもどうしても出る気にならなかった。


「麗生…大丈夫?」

「草加…うん…」


それから何度か電話はかかってきたけど


全部無視した。


そしたら最近はかかってこない。


教室にも、先輩はこない。


サヤさんと…付き合うのかな。


もう、わからない。


ガラッ


「麗生」


嘘…


「先輩………」


「来て」

ぐいっと腕を掴まれて

先輩についていく



いつもの、屋上。



「先輩…」

「麗生。なんで電話でねえの」

「………」

顔、見れない。

先輩………。

「麗生」

ぐっと顔をあげられて

先輩の顔が近づく


「っ………」

泣きそうに、なった。

先輩もとても泣きそうな顔をしていたから。


「麗生…ごめん」

と、先輩はあの日のことを話し始めた。